水はミネラル成分の含有度によって「硬水」「軟水」に分けることができます。ここでは「硬水」と「軟水」について、それぞれの性質を詳しく解説していきます。
最終更新:2018年2月22日
水はミネラル成分の含有度によって「硬水」「軟水」に分けることができます。
水の「硬度」は世界保健機関(WHO)の分類で、軟水は硬度0〜60未満、中硬水が硬度60〜120未満、硬水は硬度120〜180未満、加えて非常な硬水として硬度180以上と4分割されていますが、一般的には硬度120未満を軟水、120以上を硬水と読んでいます。この、水に含まれるミネラルとはナトリウムやカルシウム、マグネシウムやカリウムといった無機質です。
ミネラルは身体の中で生成することができないため、食べ物や飲み物から摂取します。
これらは人の身体に欠かすことができないため「必須ミネラル」と呼ばれることもあります。
身近な水は軟水です。日本では沖縄の一部を除き、ほとんどの水道水は軟水です。
日本の水は山に積もった雪が溶けて滲みて、地殻に溜まる過程で、あまりミネラル成分が溶け込みません。
私たち日本人は軟水を飲み、軟水で料理をするのが当たり前でした。そして長い年月全国的に軟水が使われてきたために私たちの身体は軟水に慣れており、味覚の好みも軟水に合った飲み物、食べ物を好むようです。
軟水は飲み口の口当たりがよく、味もさっぱりしているので抵抗なく飲めるのが特徴です。
しかし軟水にもミネラル成分は含まれていますので、軟水を飲んでいるからといって、ミネラル摂取が不足するということはありません。
一方、硬水は軟水に較べてミネラル含有量が多い水です。
ヨーロッパやアメリカには水道水も硬水という場所があります。たとえば東京の水道水の硬度は60mg/L 程度ですが、パリの水道水は280mg/L という硬水です。アメリカにもアリゾナ州などに400mg/L を超える硬水の水道水があります。
硬水は肉の煮込み料理などで余分なタンパク質などを灰汁として抜き出すなどの働きがあります。またミネラル成分の多い水は基礎代謝を上げるという説があり、脂肪燃焼のしやすい身体になるということからダイエット効果を期待して硬水を飲む人が多くいます。また硬水は胃腸を刺激するので便秘の改善に役立つという説もあります。
これらは飲み方や量によって効果も違うため、必ず痩せるというわけではありませんが、その効果を期待して硬水を選ぶ人が多いのです。
ウォーターサーバーの水にも軟水と硬水がありますが、ほとんどは軟水です。
軟水は日本人の口に合うため、飲料水として人気が高いのです。またお茶を沸かしたり和食を作るにも軟水が向いています。主食であるご飯も軟水で炊くほうが美味しいといわれます。なかでも微量のミネラルを含む弱アルカリ性の水は、お米と相性がいいと言われています。
軟水は身体への負荷が少ないので、赤ちゃんや妊婦にでも安心して飲むことができます。ウォーターサーバーの水はミネラル成分の含有バランスも配慮されているので、効能という点ではあまり違いはありません。飲みやすさや好みで選ぶのが、長く使い続ける秘訣です。
まとめ
・含まれるミネラル成分により、水は「軟水」と「硬水」に大きく分けられます。
・日本はほとんどの地域が軟水で、軟水は口当たりがよくさっぱりとしているのが特徴です。
・ミネラル量の多い硬水はダイエット効果や便秘の改善に役立つという説があります。
・ウォーターサーバーの水の多くは軟水なので、ウォーターサーバーのお水を検討する際は天然水、RO水の分類で探すと良いでしょう。
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